蘇州で起きた日本人母子襲撃事件は、多くの人々に衝撃を与えました。この事件で、犯人を止めようと制した中国人女性、胡友平氏が病院で命を落とすという悲劇的な結末を迎えました。日本大使館は半旗を掲げ弔意を示し、多くの人々が現場に献花に訪れましたが、当局はすぐにそれを片付けました。彼女の死に対する中国政府の反応や、中国ネットユーザーの声をまとめました。
事件の詳細
蘇州で起きた日本人母子襲撃事件は、中国国内外で大きな注目を集めました。事件は、現地時間の2024年6月24日午後に発生。子供を迎えに来た日本人母子がバス停で待っている際に周蒙蒙容疑者(52歳)に突然襲撃を受けました。胡友平氏もナイフで襲われました。日本人母子は無事でしたが、胡友平氏自身は病院に搬送後死亡しました。
胡友平氏の死
胡友平氏は病院に搬送され、治療を受けていましたが、2024年6月26日に病院で命を落としました。病院側の発表によると、正式に殺害されたとのことで、このニュースは瞬く間に広がり、多くの人々に衝撃を与えました。胡友平氏の勇敢な行動とその悲劇的な結末に、国内外から哀悼の意が寄せられました。
彼女には死後、蘇州市の「義勇の模範」が授与された。

胡友平氏の死で中国政府と日本大使館とネットの反応
胡友平氏の死に対して、中国政府は公式コメントを発表しましたが、その内容は多くの人々を満足させるものではありませんでした。



「胡友平さんが救命措置のかいなく亡くなられたという知らせを受け、深い悲しみを感じています。胡友平さんは1人の力で罪のない母親と子どもを犯人から守りました。その勇気と善意は多くの中国国民を代表するものと信じています。ここに胡さんの正義の行動をたたえ、安らかに眠られることを祈ります」
日本大使館は中国のSNS「ウェイボー」の公式アカウントで半旗の写真とともに追悼のコメントを中国語で投稿
投稿は、短期間で18万7000件の「いいね!」を集めた。多くのネット民は、弱者を立ち上がって守る胡友平氏を称賛している。ある人は「彼女は罪のない子供たちを守り、中国人の尊厳を守った」と称賛した。しかしながら、この投稿はホット検索トップ50には入らなかった。所詮はその程度にしか見られてない。
中国人胡友平氏の死は、日本人殺害事件に対する世論は、中国人が日本人を救うことに変わった。
自由亚洲电台
事件当時、インターネット上では反日発言が大量にあり、犯人が党と国家に忠実であることは確実視され、中国はアンチ一掃のためにネットワーク管理を利用すると発表した。 -日本語の発言。胡友平の死後、蘇州市公安局は彼に「義勇の模範」の称号を授与した。世論は「中国人が日本人母子を暗殺した」から「中国人は勇敢に日本人母子を救った」に瞬時に変わった。 」とWeiboのホット検索で1位になった。
胡友平氏の死は、世論の流れを変えました。
この事件で中国のネット民は、当初より直接の原因はインターネット上で日本への憎悪を煽る動画の流布であり、根本的な原因は中国共産党当局の宣伝と扇動の結果であると述べてます。また、日本人母子にばかり目を向け、重体の中国人女性には目を向けてないことにも当局へ批判が集まってます。
胡友平氏の死についても中国のネット民たちは様々な意見を述べています。多くのユーザーは彼女の勇気を讃える一方で、政府の対応や情報の透明性について疑問を投げかけています。事件の詳細や胡友平氏の死に対する反応は、今後も続く議論の中心となるでしょう。
中国で日本人学校の送迎バスが襲われた事件をうけ、中国のIT大手らは中日対立をあおる投稿などについて、規制を設けると発表しています。
中国のメッセージアプリ「WeChat」を運営する「テンセント」は先月29日、「中日の対立を煽ったり、極端なレイシズムを引き起こす内容を取り締まる」と発表。中国東部・蘇州市で日本人学校の送迎バスが襲われ、日本人の親子が切りつけられた事件に関連して、836件の投稿を削除し、61のアカウントについて投稿禁止や削除の処分を行ったとしています。
ほかにも「ウェイボ」や「ドゥイン」などの短文や動画の投稿アプリも同様の措置を講じたと運営会社が発表しました。
SNS上では今回の事件で死亡したバス案内係の中国人女性の行動を称える声が上がる一方で、日本人を助けたことについて中傷する投稿も多数見られたため、当局が指導に入り、各社が一斉に対応した可能性があります。
中国IT大手らが続々と「中日対立」引き起こす投稿規制 蘇州日本人学校バス襲撃受け TBS
案の定、中国のSNSは当局の規制が入ってます。
献花が奪われた
胡友平氏が亡くなった後、事件現場には次々と献花に訪れる市民がいます。現場には20人以上の私服警察官が監視しており、さまざまな口実を使って人々の手から花を奪い、置かれた花も片っ端から片付けられております。その行為は中国のネット民を刺激し批判が出ております。
気になる事件現場
2台目のバスの周辺からけんかのような騒ぎ声が聞こえ、50代から60代くらいの男が暴れているのが見えたということです。
男は、バスの近くにいた男の子の服をつかみ、手に刃物を持ったまま振り下ろすような動きを見せていたということです。
そしてバスの案内係の女性や居合わせた保護者などが傘やカバンも使って男を取り押さえましたが、その後もしばらく騒いでいたということです。
中国 蘇州 日本人学校バス襲われ親子2人けが 中国人女性が重体 NHK
蘇州の警察によりますとこの際、スクールバスに同乗していた案内係の胡友平(54)さんが数回刺され、病院で手当てを受けていましたが死亡しました。
中国 蘇州 日本人学校バス襲撃 重体の中国人女性が死亡 NHK
それによりますと胡さんは最初に容疑者をつかみ、その後で容疑者を後ろから抱きかかえ犯行を制止しようとして刺されたということです。
中国 蘇州 日本人学校バス襲撃 重体の中国人女性が死亡 NHK 新華社通信を引用
上海の日本総領事館は、中国人女性がスクールバスに突入しようとした加害者を止めようとして負傷したと発表
DW
当局者は日本人2人の負傷は命に別条はないが、少年は背中に深い刺し傷と切り傷を負ったと述べた。
大紀元
負傷した日本人成人の供述によれば、容疑者が犯行に及んだ際、胡友平さんが前に出て彼を止めたが、負傷した日本人成人の息子はその隙をついて逃走したという。
新華社通信
国営の新華社通信、胡散臭い、ウソ臭い。いかにも武勇伝な胡友平氏が前に出て多くの子供達を守ったなストーリー作ってる。それにしても後ろから抱きかかえて、刺せるのか、刺されて重傷となるのかという疑問もが出てくる。目撃者から、犯人を取り押さえたのは胡さんや保護者の男性とのことです。女性一人で立ち向かったかのうような言い回しが多いのも胡散臭いです。
領事館が犯人がバスに突入しようとしてた、言うのもウソ臭い。普通はバス停に集まる子供やバスから降りてくる子供を狙う。川崎市登戸通り魔事件は園児がバス待ちで集まってるところ、ソウル日本人学校園児襲撃事件はバスから降りてきたところを襲撃してる。バスの中まで入ったら逃げ場がないですから。
陰謀なのか真実なのか?
胡友平氏が故意に殺害された説
胡友平氏が殺害されたとの記事がありました。それによると、元々、傷は深くなく、命の助かるはずだった。胡さんは病院に運ばれた。病院の近くを大勢の警察が巡回していた。その後、リーダーが病院に到着。関係のない医療スタッフ全員排除、上層部は胡さんを犠牲にしなければならないと命令した。中共が直面する世論の圧力を軽減するため胡さんを故意に殺害。
中共当局としては、日本人母子が犠牲になりました、いつも通り「偶発的な事件」で済まそうとしたわけですが、中国人女性も刺されたことから、これまで中共がやってきた反日政策、反日教育、そしてそれらで洗脳された抗日抗日チームな右翼を野放しにしてきたことに批判が集まってます。その流れを変えるため中共は胡さんの行動を武勇伝として祭り上げ、事件を納めるため殺害された。確かに、それくらいのことはやったとしても不思議はありません。中共は何でもできる。下手に生き残り、思惑と違うことを喋られる可能性もありますし、亡くなっているほうが武勇伝としての効果も高いというところでしょうか。
中国政府も日本政府も日本の中国投資や雇用拡大など期待していますので、中国国内の経済が悪化してる現状で、中国投資に影響が出るのは避けたいと思うはずです。そして在中国日本大使館領事館も同じ理由で中共に同調してるように見えます。口裏を合わせしてるはずです。胡さんの死で世論の流れを変えたことといい真に怪しい限りです。
まとめ
蘇州での日本人母子襲撃事件で亡くなった中国人女性、胡友平氏。彼女の死を受けて「勇敢に立ち向かった中国人女性」、「彼女は罪のない子供たちを守り、中国人の尊厳を守った」と扇動し世論の流れを変えました。また、現場に訪れた献花がすぐに片付けられるなど、当局が事態の終息を急いでるように見えます。多くの人々が悲しみと共に怒りを感じています。中国政府の対応に対する非難の声や、中国ネットユーザーの議論も続いており、この事件は社会的な影響を与え続けるでしょう。