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Free media cannot be silenced.

蘇州で日本人母子刺傷事件発生、その背後にある中国の反日感情とは

2024年6月、蘇州で日本人母子が刺傷される事件が発生しました。犯人は無職の周蒙蒙容疑者(52歳)。反日感情や外国人への暴力増加が背景にあります。この記事では、事件の詳細や政府の対応、ネットの反応を詳しく解説します。

事件の概要と被害者

2024年6月、蘇州市で日本人学校の蘇州日本人学校のスクールバスが下校中の子どもたちを乗せてバス停に到着した際、刃物を持った男に襲われたもので、迎えに来ていた日本人の母親と一緒にいた子どもがけがをしたほか、バスに乗っていた案内係の中国人女性も刺されて重体になりました。蘇州公安局は、巡回警察が早急に現場に到着し、周蒙蒙容疑者をその場で逮捕しております。この事件は蘇州の日本人コミュニティのみならず、国際的にも大きな注目を集めています。

江蘇省蘇州市公安局は6月25日火曜日、警察報告書を発表し、「6月24日月曜日午後4時頃、新地センターバス停でナイフで人を刺す事件が発生した」と発表した。蘇州高新区大園路で3人が負傷(うち1人は中国人、2人は日本人)」

中国蘇州で起きた日本人母子襲撃事件も「偶発的事件」と分析:当局は人々の憤りや外国人排斥を野放しにしている。 voachinese

事件現場から学校まで800mほどの距離。余談だが学校の近くには九州熊本豚骨 味千ラーメンがある。中国にラーメンチェーン。インドにCoCo壱番屋もあるけど、そんな感じか。

蘇州日本人学校の通学方法を確認したところ、バス通学か自主送迎となっており、単独通学は許可されてません。バス通学はバス停まで保護者の送り迎えが必要。保護者は入校証が必要となっており、もともとセキュリティは高いです。そのことからも少なからず反日デモの影響や反日感情があり、警戒をしてたところに思われます。中国のネットから日本人学校のバスってことは分かるとのことですので日本人狙いの犯行と思われます。

犯人とその背景

周蒙蒙容疑者(52歳)は最近蘇州に来た無職の男性で、日本人母子を襲撃しました。彼の動機は依然不明ですが、過去に重大な犯罪歴はありません。周容疑者は他都市から蘇州に移住してきたばかりで、無職で不安定な生活を送っていました。心理状態や生活環境が犯行に影響を与えた可能性が指摘されています。

2週間前に吉林省北東部で米国人教師4人と制止しようとした中国人が刺された事件に続き、外国人に対する襲撃は今月2回目となる。中国人の外国人排斥的行動が経済低迷や国民の不満の蓄積によって引き起こされたのであれば、それは中国の狼戦士外交の悪影響である可能性があるとの見方もある。

反日デモと反日教育の影響

2012年、中国全土で大規模な反日デモが発生しました。日本政府が尖閣諸島を国有化したことに端を発したこのデモでは、多くの中国市民が反日感情を露わにしました。中国の反日教育も背景にあり、学校教育やメディアを通じて日本に対する否定的なイメージが広まっています。この教育が一部の人々の行動に影響を与えている可能性があります。

もちろん、中国でもリテラシーのある意識高い人たちは洗脳されてません。30歳未満の若い世代は以前の世代に比べ若干反日感情が薄らいでいるようです。一方、50歳以上の世代は、1970年代から1990年代にかけて徹底して強い反日教育や愛国教育を受けて育ちました。特に1980年代から1990年代にかけて、中国政府は愛国教育キャンペーンを強化し、その中で反日感情が強調されました。彼らは文化大革命(1966-1976)や改革開放政策(1978年以降)の時代を経験し、日本の戦争犯罪や歴史問題について強く教育されました。

蘇州の事件も吉林省の事件も犯人は50代ですので、まさに反日教育世代と言えましょう。

中国での外国人に対するテロ

中国では過去にも外国人を狙った攻撃事件が発生しています。2012年の新疆ウイグル自治区での日本人観光客襲撃事件や、2023年10月にイスラエル外交官の親族が北京で襲撃されております。獲物はナイフで容疑者の国籍に関する情報はなし。また、2週間前の吉林省での米国人刺傷事件がありました。

中国政府と日本政府の反応

中国政府は吉林省の事件に同じく一貫して「偶発的な事件」としてテロ行為とは見なしていません。今回の蘇州の事件も偶発的なものと発表されました。その上でこの事件は「遺憾」あるとの発表もありました。日本政府も同じく「遺憾」と発表しております。

蘇州も日本企業が多く、トヨタをはじめとする国策企業が進出しております。両国政府は、中国投資に影響が出ないよう「遺憾」で片付け、事を荒立てないようにしていると思われます。日本人の生命より、中国投資の方が大事というのは、まさに裏金パーティで企業経営者重視で金を集めてる自民党ならではといったところでしょうか。

また、米国は吉林省の殺傷事件に対し、中国本土に対してレベル3の渡航勧告を発令しました。しかしながら日本政府は「遺憾」と言ってるだけです。日本のメディアは自民党にメディアコントロールされており、日本メディアも日本メディアで、犯人の動機は不明としながら、蘇州には日本企業が多く日本人も多いといった報じ方をしており、明らかに問題逸らしであり、生命よりも中国投資が大事とメディアを使って扇動してます。

パキスタンでの日本企業YKKを狙ったテロ事件もですが、自爆テロまでされているのに日本政府の対応は、林官房長官「詳細の把握に努める 在留邦人への注意喚起行った」たったそれだけです。日本政府は、人の命よりパキスタン投資が大事ということです。

有事の際でも裏金パーティ自民党が優先するのは、自民党にぶら下がってる国策企業の経営者になりますので、人命優先ではないということを現地行かれる方はくれぐれも注意が必要と思われます。

メディア規制とネットの反応

中国ではメディアが当局の規制下にあり、蘇州の事件に関する報道も制限されています。事件の詳細を報道するメディアは少なく、情報の透明性が欠如しています。一方、中国のネットユーザー間では事件についての議論が活発です。日本人に対する敵対的な意見もありますが、大多数は事件を非難し、犠牲者への同情を示しています。また、日本企業の中国投資への懸念も広がり、日中関係に微妙な影響を与えています。

まとめ

2024年6月に蘇州で発生した日本人母子刺傷事件は、中国における反日感情や外国人に対する暴力の増加を浮き彫りにしました。犯人の周蒙蒙容疑者は無職で不安定な生活を送っており、彼の動機には2012年の反日デモや中国の反日教育が影響している可能性があります。中国政府は事件を「偶発的なもの」と発表し、メディア報道も規制されていますが、ネット上では非難や同情の声が広がっています。この事件は日中関係や日本企業の中国投資に影響を与える可能性があり、今後の動向に注目が集まります。

吉林省の米国人殺傷事件では、犯人の名前と素性は早々に出てましたが、蘇州の事件は犯人の情報すら当初無かったですが、後日、名前と年齢、無職であることが判明しました。


続報

日本人母子刺傷事件で臨時休校していた蘇州日本人学校は26日、授業を再開した。蘇州市は、日本人学校を含む日本人コミュニティの安全確保業務を徹底強化するよう指示したと述べた。
日本人母子襲撃事件は24日に発生した。 30代の母親と未就学児の男児が負傷、スクールバスを誘導していた中国人女性も重傷を負い、命が危険にさらされた。母親はすでに退院しており、男児も間もなく退院する見込み

日本総領事館は、4月にも蘇州でも日本軍による襲撃があったと発表した。 共同通信

日本人学校は再開、母親退院、男児も退院予定とのことです。
そして、続報もまたテレビのニュースではやってません。ネットニュースのみ。


余談ですが

蘇州日本人学校の黄色のスクールバス。中国では米国で見かけるアメリカンなロングノーズの黄色いスクールバスが定番なのかが気になりました。

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事故現場の映像をみるにYutongという中国メーカーのバスと思われます。
宇通(正式名称は鄭州宇通集団有限公司)は、河南省鄭州に本社を置く、商用車、特に電気バスを製造する中国のメーカーのようです。市場で販売されるスクールバス 3 台のうち 2 台は Yutong という名前で市場で確固たる地位を占めて中国のスクールバスの代名詞とのこと。米国のスクールバスを輸入したことからこのスタイルとなったようです。日本ではこのサイズの車は走りにくそうですが。