2024年7月、ヒロ空港で不活性手榴弾が発見され、空港内は一時騒然となりました。警察の対応や事件の背景、安全意識の違いについて詳しく解説します。
事件の概要
2024年7月、ハワイ州のヒロ空港で驚くべき事件が発生しました。空港の手荷物検査中に、不活性手榴弾が発見されたのです。これにより、空港内は一時的に騒然となり、警察が現場に急行しました。警察は迅速に対応し、手榴弾が不活性であることを確認し安全を確保しましたが、この事件は多くの人々に衝撃を与えました。不活性手榴弾とは、実際には爆発しないものですが、その外見が非常にリアルであるため、発見当初は大きな混乱を招いたのです。今回の事件では、手榴弾がどのようにして空港に持ち込まれたのか、その背景についても詳しく調査が行われています。
2024年7月9日火曜日の早朝、ヒロ国際空港は、出国する日本人男性の機内持ち込み手荷物のX線検査中に手榴弾に似た2つの物品が検出されたとの運輸保安局(TSA)職員からの報告を受けてハワイ警察の職員が対応したため、業務が一時中断した。
午前5時44分の通報に応じて、警官は予防的安全対策としてターミナルエリアを封鎖して避難させ、その間に警察の爆発物処理班が現場に到着し、物品は不活性手榴弾であることを確認した。
午前6時45分、警察は金沢市在住の41歳のフクシマアキトを第一級テロ脅迫の容疑で逮捕した。フクシマ容疑者はハワイ警察の東ハワイ拘置所に移送され、エリア I 刑事捜査課の刑事が捜査を続ける間、拘留されたままとなっている。空港は午前 6 時 50 分に営業を再開した。
警察は、手榴弾などの爆発物のレプリカは預け荷物および機内持ち込み手荷物として禁止されていることを国民に警告している。TSA 職員はまた、安全上の脅威となると判断した場合、検査場を通過できないようにする権限を持っている。ハワイ警察
それにしてもハワイの警察は、暇なのか、疑いのかけ方が半端ないです。大阪のインフルエンサーが売春入国で摘発されて疑いがかけられた事件でも長時間尋問されて、やり取りも暴露されてますので、今回のヒロ空港の不活性手榴弾にしても「第一級テロ脅迫」の容疑で逮捕されて名前と顔も出されてます。疑われるようなことでもハワイの警察は要注意すべきところに思います。
第一級テロ脅迫とは
第一級テロ脅迫は、重大な犯罪行為を指し、公共の安全を脅かす目的で行われる脅迫行為です。法律的には、重大な危険物を使った脅迫や公共の場での爆発物の使用が含まれます。過去の事例を見ても、こうした脅迫行為は厳重に処罰されており、犯人には長期の懲役刑が科されることが一般的です。今回の手榴弾発見事件も、この第一級テロ脅迫の一環として調査されています。
不活性手榴弾とは
余剰の不活性手榴弾で、練習用手榴弾またはダミー手榴弾とも呼ばれています。通販サイトでの買い物も出来ますが州刑法で国外に持ち出すことは禁止されております。

メキシコや中南米の犯罪組織が訓練用のダミー手榴弾を改造し悪用することが報じられてます。悪用されないためにも通販で米国国外に持ち出せません。
不活性手榴弾とは少し意味合いが違うと思われますが「おじいちゃんの手榴弾」グランパグレネードと言われる手榴弾の不発弾もあります。米国では家に置いておいたものを子供が触って爆発したと言ったニュースもあります。
日本と米国の安全意識?
仮にお土産で不活性手榴弾買いました、といったお気楽な気持ちで持ち帰ろうとしてたのだとしたら、米国のテロ警戒レベル考えても、ギャップが凄いと思うところですが、検索してみると同様の事件が結構あります。あるあるなのでしょうか?法律知らなくても飛行機に武器や不活性でもモノホンに見える物を持ち込むとどうなるのか想像に容易いところだと思いますが。

ピッツバーグ国際空港では運輸保安局TSAが先月6月19日に不活性手榴弾とM18発煙手榴弾を発見しました。旅行者による持ち込み。300万人に影響。
そして、ヒロ空港に同じく9日に訓練用手榴弾2個が発見される。6月以来ピッツバーグ空港で不活性手榴弾が押収された2度目の事件。
「地元警察からの親切なリマインダーですが、空港でフライトの手榴弾を検査するのは、休暇を台無しにする確実な方法です!」と警察は投稿した。
「靴下とおやつだけ詰めましょうか。同乗者も空港の警備員も感謝するでしょう!」
オクラホマシティ空港の荷物から不活性手榴弾が発見された後、警察は「親切な注意喚起」を広める oklahoman
2023年10月13日の記事、ウィル・ロジャース・ワールド空港でドイツ軍の棒状手榴弾。検査したところ不活性の手榴弾だった。
空港の保安検査場では驚くほど多くの武器が定期的に押収されており、TSAは2023年を全国で6,737丁の銃が押収された記録破りの年としてマークしている。
nypost
米国国内であれば、銃は弾丸抜いてケースに入れて預かり手荷物ならOKだが、手榴弾は不活性でも手荷物も預かり手荷物もNG。理由は本物と区別が付かないからです。
ヒロ空港の不活性手榴弾事件は、お気楽な日本人旅行者による事件なのかと思いきや、銃社会米国で空港の銃の機内持ち込みは日常茶飯事、おまけに不活性な手榴弾の事件もあるということです。
ちなみに米国でのこの手の事件でのネット民の反応は、運輸保安局TSAが厳しすぎる。何でもかんでもすぐ騒ぐ。といった感じで事あるごとに足止めを食らうことからの批判が多いです。
追記:

TBSがハワイ警察の発表まんまに顔と名前出してました。上記に書いた通り、米国ではよくある事件でなおかつ持ち込んだ旅行者の名前も顔も出てません。ハワイ警察の対応が厳しすぎる。オクラホマ警察が言うように持ち込まれると検査で空港閉鎖し多くの人に迷惑かかりますというところです。よって警察発表があったとしても、メディアが顔と名前出すほどの事件ではないと思います。名前や顔を出す出さないのTBSの線引きがおかしいです。
まとめ
今回のヒロ空港での不活性手榴弾発見事件は、お気楽な日本人観光客による事件と思いきや調べてみると不活性手榴弾だけでも割とあるあるな事件というところです。他の事件の持ち込み者の詳細は不明ですが旅行者とだけ出てますので、米国人か外国人なのかは不明です。何にせよ手榴弾は不活性であっても飛行機の持ち込みはNGです。手榴弾が持ち込まれた場合、爆発物なのか不活性なのか検査するにも時間がかかります。より安全で安心な旅行環境を整備していくためにも注意喚起や一人ひとりの心がけが大事になります。