松山城土砂崩れ:亀裂のある道路と土砂崩れの詳細

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2024年7月12日松山城での土砂崩れが地域に影響を及ぼしました。土砂崩れの現場は松山城脇の緊急車両が通る道路、傾きや道に亀裂が出ており、先月末から工事中の箇所でした。本記事では原因や影響を詳しく解説します。

事件の概要

2024年7月12日未明に、松山市で松山城がある山の斜面が崩れて、土石流となり複数の住宅やマンションに土砂が流れ込みました。地域社会に大きな影響を与えました。土砂に巻き込まれた住宅に住んでたと見られる3名が行方不明、現在も現地調査が進行中です。

土砂崩れの現場

今回の土砂崩れの箇所は松山城の脇の緊急車両が通る道路です。

ブルーシートをプラシキで止めてるように見えます。

ちなみに土砂災害警戒区域の印のないところで崩れてます。

松山城脇の崖が崩れて土石流となり谷筋に沿って流れ落ちてきて住宅に被害が出ております。

土砂崩れ現場の過去写真

2017年の写真、擁壁はありそうですが、舗装がされておらず、湿った土に見えます。

2023年3月撮影。道が舗装されて、ガードレールがついてます。ガードレール下は擁壁があります。奥に見える外壁防護ネットは「艮門・同東続櫓」の改修工事によるものです。

道は舗装はされてますが、よく見ると道の真ん中、ガードレールの下にひび割れがあり、水が入らないよう応急処置されてるのが確認できます。ガードレール際にカラーコーンが置いてあり立入禁止のテープが張ってあります。つまり、この段階で松山市は危険性を理解してたということです。

この道は緊急車両を通すための道とのことですが、衛星写真では2023年の写真ですが松山城内で工事が行われており、工事車両が何台も見えます。道を舗装したのは工事車両出入りしやすくするためでしょうか、それとも工事車両により道や擁壁にダメージが入ったため処置したのでしょうか。何にせよ、脆い崖っぷちの道を5年に渡り重量のある工事車両が走り回ってた事実は事実。工事車両が直接の原因か不明ですが道の真ん中に亀裂が入り、ガードレールの脇も亀裂ですので擁壁が傾いてた可能性もありそうです。2023年3月以前より兆候があったことは間違いありません。

工事計画を確認したところ「松山城の建造物は、平成30年度から令和4年度までの5年間にかけて、計画的に改修工事を実施しています。」とのことです。衛星写真とストビューで「艮門・同東続櫓」が工事中ですが、「艮門・同東続櫓」の改修工事は令和4年度となってますので、撮影が2023年3月ということは完工前のタイミングと思われます。2018年以降工事に合わせて道を舗装した、舗装したが完工前にひび割れが出ており応急処置で水が入らないよう塞いでいる、カラーコーンを置いて立入禁止としている。つまり松山市はひび割れの存在は何年も前から知っていたということです。

松山城は観光に力を入れており、じゃらん、楽天トラベルで愛媛県の観光スポットでトップにあげさせてます。観光事業にばかり注力し、崖際の道のひび割れをおざなりに放置してきたことは大変問題です。

今月1日の状況、道のど真ん中に亀裂が拡がっておりカラーコーンが置かれてます。ひび割れが大きく少しずり落ちてるかのように見えます。2023年3月の写真のダメージが拡がったと見えます。

昨年7月の大雨で擁壁が傾いたことから、今月から復旧工事が行われてたとのことです。擁壁を外して水が入らないようにブルーシートをかけてたため事故後の現場にブルーシートが映ってます。

現場検証

「松山城の天守の東側では、去年7月の大雨で緊急車両が通る道路沿いの壁が傾いたことから、今月から復旧工事が行われていました。」たとのことですが、それ以前、去年3月の写真でひび割れが出ております。

松山城の土砂崩れで能登半島地震の穴水町の土砂崩れを思い出します。野球場脇の崖が崩れ落ちた土砂災害です。松山城も松山城の脇の崖が土砂崩れを起こしてます。木がない保水力のない山の上の崖が崩れたという点は環境が似てるように思います。

事故の直前の雨量は少なかったものの過去48時間と72時間の降水量が213ミリ。

崩れた箇所は大きな岩とかも見えず崩れやすい地層に見えるとのこと。谷筋になっていて水が集まりやすい地形。

まとめ

崩れた箇所は、松山市曰く「緊急車両を通すための道路」とのことですが、松山城の改修工事の際に多くの工事車両が通行していました。少なくとも過去の状況を写真で見る限り、去年7月の大雨以前より道にひび割れがありました。土砂崩れ前の大雨はきっかけに過ぎず、以前より兆候があったということです。

ひび割れや擁壁が傾くというのは、大雨も1つの要因かもしれませんが、脆い土地の上を工事車両が大量に出入りしてるのも少なからず要因ではないでしょうか。そうだとすると観光に特化しすぎた弊害、土砂崩れは人災といえるではないでしょうか。

松山市は「(修復)工事の影響はない」と言ってるそうですが、修復工事で擁壁を外してブルーシートをかけていたというのは、ブルーシートを貼ることで浸水を防いではいるもののブルーシートの脇からいくらでも水は入ってきますし、地形的に谷になっているので水があつまってくる場所になります。場当たり的にできることをやってるのだと思われますが、杜撰な対応をしているように見えます。危険性について下に住む住民に周知はあったのでしょうか。

それにしても今後、松山市が真実を話す可能性があるのかギモンです。それにしても、Googleのストリートビューカーがこんなところにまで入ってることに驚きです。緊急車両、工事車両のための道で入れるところなのか微妙ですが、事件前の状況を確認できるGoogleの働きぶりは感心させられます。

今後の検証が必要と思われます。続報を待ちたいと思います。


続報

行方不明者が発見され3名が亡くなりました。松山市観光施設事業で改修工事を優先し、崩落箇所の道のひび割れにカラーコーンを置いて放置してた事実、その後、幾度による大雨でひび割れが拡大し、土砂崩れで土石流ですので、松山市の責任は大変重いのではないでしょうか。


続報2 2024/7/16

松山市会見、「道路のひび割れがあるので工事をしたいことは把握してた。文化財なので文化庁の許可が必要」とこれまで通りの話をしている。松山市は昨年7月の大雨でひび割れが拡がったための今年7月に修復工事をしていた。繰り返しますが、2023年3月のストビューの写真を見て分かる通りそれ以前よりひび割れがありました。カラーコーンを置いて立入禁止テープまで張っており、危険性は1年前ではなく、何年も前から認識してたはずです。松山市は何年も危険を放置してきているのに文化庁に問題を擦り付けて市の責任を放棄してます。

さらに、3名の命が失われてるのに、住民の命より松山城の石垣の心配をしている。救いようのない観光バカな市の行政。

NHKのニュース7で意外なことに昨年7月の大雨以前よりひび割れがあり、応急処置が繰り返されてたことを取り上げてました。その流れで松山市市長に話を聞きに行けばいいものを、それをせず、徳島大学の蒋 景彩 ( じゃん じんさい )に話を聞いてた。意味不明すぎる。何で中国の人に聞く。

ネット民と同じこと言ってるんだが、NHKが言わせてるのか何なのか、呆れるばかりだな。


続報3 2024/7/19

NHKの列島ニュース。松山市は「大雨の亀裂は去年7月が初めてでそれ以前の亀裂は経年劣化による小さいものだ」

なるほどな、6年前、2018年西日本豪雨直後に大きな亀裂。それで舗装してガードレールをつけた。しかし、それでも道に亀裂が走り、水が入らないよう補修で埋めた、大雨のたびに亀裂が広がったということか。よくこんな状況で2018年~2023年で松山城の改修工事をやってたものだな、松山城内に車両を入れるにはこの道を通るほかない。

崩れたら下に落ちるのはアタリマエ。下の住民に危険を周知すらしてない、松山市による人災もいいところだな。3名も亡くなっているのに言い訳三昧の松山市。発言は会見でしてるなら映像流すべきところだな。

日本テレビnewseveryでMCが松山市入りして観光案内、ついでと言わんばかりに土砂崩れの現場手前まで行くだけ行って、松山城の営業停止を紹介し、周辺を歩いて宇和島鯛めしと東雲かまぼこへ行って観光客がいないと言わせる。人が亡くなっているのに観光の心配、まさに観光バカ自民党の言いなりな御用テレビ日テレです。松山城脇の道路が崩落した原因についても一切触れず。原因から目を逸らすため観光が言ってるようにも見える。人命が失われ、問題が何も解決してないのに観光心配をするのは、メディアとして最低な行為に他なりません。

NHKニュース7で確信的な写真が出ました。1枚目は2017年のストビューに状況に同じく、道が舗装されておらずガードレールもないところで大きなひび割れが出てます。2枚目はガードレールで舗装されてる道でひび割れ補修工事の着工前の看板が出てます。どちらも画像提供松山市で2018年7月となっておりますが明らかに違う日での撮影です。1枚目が2018年7月の西日本豪雨後の状況だとして、このひび割れの対策で道を舗装した。ひび割れを隠そうとして道を舗装したようにも見えます。2枚目は道を舗装し、ガードレールを付けた後の写真で、恐らくは工事後、早々にひび割れがでたから、ひび割れを補修するための工事を行っている。工事看板に日付入れとけなとこです。業者のスキルが低い。

舗装して上から水が入らないようにしただけでは根本的な解決になってないから土砂崩れを起こしたのでしょう。松山市が2023年7月以前のひび割れは経年劣化による小さいものとか言ってましたが、経年劣化も何も2018年に舗装工事してるのですから経年劣化は大嘘です。舗装の前に大きなひび割れして、舗装後早々にひび割れして修復工事。松山市はその経緯を日付をつけて説明するべきです。

それにしてもこの2枚の写真は明らかに違う日の写真ですが、NHKは同じ日に撮ってると思って出しているのでしょうか。だとしたらアタマが悪すぎますね。


続報3 2024/11/28

NHKの「みみより!」で松山城土石流を解説、その中で崩れた松山城脇の車道の写真、7月2日の工事着工前写真が出ました。

7月1日の写真

7月2日の写真

撮影の向きは違いますが1日でこんなにも大きく崩れてます。松山市はこの状況で応急処置な工事で何とかできると思ったのでしょうか。NHKでは土砂災害警戒区域ではなかったと松山市の言い訳を言ってましたが、警戒区域であろうがなかろうが危険性を周知するべきところではないでしょうか。松山市が観光バカ過ぎて住民3名の命が犠牲になってます。観光バカ松山市の責任は重大です。そして、それを深掘らないメディアも同罪です。